2007年8月20日月曜日

てつおんじの『ふるさと夢広場』瓦版

映画『ベルナのしっぽ』へのお誘い

◇ この物語は、心の目で子育てをした“しずく”と盲導犬
  “ベルナ”の物語ですが、目や耳が不自由な方々にも
  “副音声”や“日本語字幕”で映画が楽しんでいただけ
  る、バリアフリー上映会です。
   日  時 ; 8月26日(日)
          開演;①AM11:00 ②PM2:00 ( 開場は、30分前)
   会  場 ; 筑紫野市生涯学習センター「さんあいホール」
          筑紫野市二日市南1-9-3 / 電話,092-918-3535
   参加費 ; 一般・大学 / 前売り1,000円 ( 当日1,200円 )
         小中高生、障がい者 / 前売り800円 ( 当日1,000円 )
   主  催 ; 映画『ベルナのしっぽ』を観る会
   共  催 ; 筑紫野市社会福祉協議会 / 筑紫野市ボランティア連絡協議会
   問合せ ; 筑紫野市社会福祉協議会 ( 電話,092-920-8008 )
         田中鉄弥 ( 電話,090-3662-0930 )
◇ 副音声は、専用レシーバーで聞いていただきますが、数に限りがありますので、
  事前に電話(092-712-5297)で申し込んで下さい。

映画『 ベルナのしっぽ 』上映むけて
= 障がい者は健常者より劣っている。私たち健常者は、心のどこかでそう思って
  います。あの人は見えない。あの人は歩けない。あの人は聴こえない、しゃべ
  れない。たしかにそれは事実です。しかしそれは、その人の全てではありませ
  ん。歩けない人は、歩けないこと以外は我々と同じです。見えない人も、聴こえ
  ない人もそうです。しかし、私たちは、障害を通してその人のことを見てしまい
  ます。歩けないことだけに注目して、それ以外は我々と同じだということを忘れ
  てしまっています。そして、障がい者は我々健常者とは違った特別の人・・・・・、
  障害を持った劣った人・・・・・、と思っています。口には出さなくても、私たちや
  私たちの社会にはそういう考えがしみついているのです。・・・(中略・・・・。その
  考えを前提にした同情や善意を、障がい者は決して喜ばないと思います。=
  これは、高校野球に取り組んだ『ろう学校』の子供たち主人公として、1990年に
出版された『選かなる甲子園』という本からの抜粋です。
  この社会には、様々な障害を持った人がいます。みな障害はありますが、自分
自信の人生を逞しく生きています。見えない、歩けない、聴こえない、しゃべれない
という部分を補うために、それぞれの生活に工夫をしています。見えない人たちは
『触れる文字』を覚え、聴こえない人たちは『見ることば』を作り出しました。そのほ
かにも、『手話通訳者』、『ガイドヘルパー』そして『盲導犬』なども補うための工夫
です。そのように補うことによって、心は伸び伸びと活動し、生きている実感を身体
で受け止めています。
 しかし、障害を補う工夫はそれだけではありません。むかし、松葉杖を使っていた
女の子が、「私は、足が不自由ですが、身の回りのことは自分で出来ます。みなさん
とのお付き合いも普通にできます。ただし、みなさんが私の歩く速さに合わせてくれた
ら。」と話してくれましたが、障害を補うための最良の工夫は心の壁を取り払い共に
生きるという意識を持つことだと思います。
  私たちは、障がい者や健常者などという関係ではなく、全てが一人の人間として同
じ『まち』で暮らし、同じ『むら』で遊び、共に泣き、共におこり、共に笑い、その『人格』
と『生命』そして『社会』を共有しているのです。
  そこで、この映画『ベルナのしっぽ』を通して、私たちの意識の中にある障がい者へ
の認識を見直すとともに、「共に生きる街」への想いをみんなで語り合い、考える機会
が広がることを願っています。

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